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着物の達人講座
 
『着物の達人講座』 第4回 「きっちり着るから着崩れる」 
 


 『着物の達人講座』第4回目は「きっちり着るから着崩れる」と題してお話をする。

 「着物は着崩れる」とよく言われる。着崩れの原因の第一は姿勢であると述べた。しかし、姿勢が良くても着崩れる事が有る。

 その原因は【きちんと着過ぎている】事だ。きちんと着る事が着崩れの原因になるとは一見理屈に合わない事のように思えるが、【きちんと】が問題なのである。

 昨今雑誌などで見かける着物姿は皺一つなく、正に寸分の隙もない程である。読者はその着物姿が【きちんと正しく】着ていると誤解して、出来るだけ皺がない様に、胸元もきっちりと合わせて着ようとする。じっと立って撮影するだけならいいがこれでは動けない。(筆者も長年モデル業をしているが、着物の撮影の度に「もっとゆとりの有る着付けを」と言って来たがクライアントに受け入れて貰えなかった。着物の専門家である織元や呉服の問屋さんも然りである。もっとも呉服屋さんが日常着物を着ていないのだから理解出来ないのも無理からぬ事ではあるが)

 隙が無いと言う事はゆとりが無いと言う事だ。ゆとりが無ければ体が動くと着物まで引っ張られてしまう。それが着崩れとなる。

 常着として着物を着ていた時代(昭和初期頃まで)の写真をご覧になった事が有るだろうか。今流に言えば全て着崩れた状態に見えるがその多くは着崩れではなくゆとりの有る本来の生活の中での着物の着方なのである。

 着物の着方は男性も女性も下半身きっちり、上半身ゆったりが基本である。上半身は想像以上に複雑で大きな動きをするものである。ゆとりを持たせて着れば上半身がどのように動いても着物が引っ張られない。引っ張られなければ着崩れもしない。

 胸元も自分が見下ろせば、はだけているように見えても鏡に映して見るとそれ程でもないものである。着物の中で体が自由に遊べるほどゆとりが欲しい。

 次に気を付けなくてはならないのは「帯は強く締めると着崩れる」という事である。これも不思議に思う方も居るで有ろうが特に男性は特別お腹の出ている人を除いて正しい着物姿勢が出来ていないで帯の居処(帯を締める位置)がしっかりと決まっていない場合(多くの着物初心者が当てはまる)帯をきつく締めれば締める程ウエストの細い処に帯びは逃げて行く。その結果天才バカボン状態になるのである。男性の帯は「前を低く、後を高く」の前下がりが基本である。

 また、強く締めていると着崩れた時に直すことが難しくなる。帯は力任せに締め上げるのではなく、軽く締めて止った位がちょうど良い。それ以上力を入れて締めると締めすぎとなる。帯もゆとりが有れば自然と前が下方向に落ちて正しい帯の居処におさまる。

 女性の場合帯はアクセサリーと考えよう。腰紐や伊達締めを締めたら腕を上に上げたり体を動かして着物が引っ張られないように十分にゆとりを持たせる。帯はその上から軽く締め、強く締める必要は無い。ゆったりと締めればお腹にタオルを巻いたり補正をする必要も無い。補正は一番の着崩れの原因となる。

 着物は着物なりに自然に着ることが肝心である。着物は着慣れてくると至極自然で合理的な衣類である事が解かってくる。

また、別途詳しく述べるがその合理性を美的に昇華させた先人の知恵と文化度の高さには只々敬服するばかりである。

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